卒業式などを終え、人生初のヘアカラーをやりに来られるお客様が多くなる3月、4月。
バージン毛からのヘアカラーは意外と難しいものです。
今回は初めてのヘアカラーが難しい3つの理由についてです。
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前提としてここでいう初めてとは、黒染めしていない。パーマもストレートもしていない髪をカラーする場合とさせていただきます。
意外と難しい理由 1つめは、、、
すべてバージン毛の黒髪に対して明るくする薬剤でカラーした場合、中間部よりも根本の方が明るくなりやすい!
という事が挙げられます。
丁度そんな感じで失敗されてしまったお客さんがいらっしゃったのですが、
根元付近の髪の方が中間の部分より明るいのわかりますでしょうか?
これはよくある初めてのヘアカラーにおける失敗例です。
なぜか?
カラー剤は温めるとより強く作用します。うちのお店ではやりませんが、『最後ちょっと温めますね。』と、
ローラーボール回される事ありますね?あれは設定より明るくなっていないため温めて薬剤の効果を高め、イメージする明るさを目指しているわけです。
根本だけ明るくなるのは人には体温があるためです。根本付近は体温の影響で薬剤があたたまり、より強く作用し、頭皮から遠い中間から毛先には温まる効果がえられないからです。しかもこれを頭皮につけて毛先まで、というやり方で塗ってしまうとかなり高確率で河童のような根本だけ明るいヘアカラーの完成です💦
普通にカラーを繰り返している髪の毛の場合、根本数cmが黒髪、そこから先がすでに明るくカラーされている髪になっていると思います。そういった場合にはこういう事態にはなりにくいです。むしろ既にカラーされている部分に根本の黒い髪が明るさで追いつかないミスの方が多くなるでしょう。
まずはバージン毛のカラーはその点を考慮してカラーしていかなければなりません。
次にあげられるのが逆のパターンになりますが
毛先が明るくなりづらい!
です。カラーしていなくても髪の毛は(主に毛先)毎日のシャンプー、ドライヤー、紫外線、コテでのスタイリングなどで日々ダメージを受けています。
特にドライヤー、コテ、ストレートアイロンなどによる熱系のダメージがある毛先はタンパク質か固くなり、カラー剤が効きづらいコンディションになっている場合が多いです。結果、根本明るく、毛先が暗いといったバランスの悪い仕上がりになりがちです。
今回のお客様の場合は毛先にブリーチをしたようなので、、
明るさは出ていますが、ブリーチ手前の部分は根元に対して暗めなのがわかると思います。ブリーチ無しだと根本より毛先が暗いカラーに仕上がっていたと考えられます。
今回に関しては、
グラデーションのラインがクッキリという所も直していかなければなりません。染めたばかりにしては色味も綺麗でないのでそのあたりも修正していきます。
最後に初めてのヘアカラーが難しい理由3つめは、、、
本来持っている日本人の黒髪に入っている赤い色素がバージン毛ではマックスなため、赤みのないアッシュ系の色味になりづらい。
という事です。赤系の場合は別です。赤みたっぷりの上に赤みを足すのでむしろ赤は出しやすくなると思います。
根本からブリーチ部分までがアッシュ系の薬剤で染めたようですがオレンジっぽい色味になっているのがわかります。(染めたてです)
なので、初めてのヘアカラーでワンカラーで赤みを感じさせないアッシュにするには髪の毛の持っている赤みの量により個人差がありますが基本的には強めなグリーンなどで赤みを抑えるような染め方になります。
ただしこの場合、赤みがたっぷりのところを反対色の緑を入れることにより一時的にベージュ感が出せますが、いれた緑が抜けた時、また赤みは顔出してきます。
赤みの無いベージュを表現するためにお勧めはやはりブリーチを使って赤みを削ってから色味を入れるやり方。
今回のお客様の場合はムラも修正していきたいのでハイライトをいれつつ、その他の髪を一度濃いめのグレーで落ち着かせるやり方で。
これで根本、それから毛先の横ムラは直ります。
一旦流したら、ブリーチハイライトに少し色味を入れるイメージでもう一度カラーを。
どうでしょうか????
ムラが無くなり、オレンジ味も無く、綺麗なグレーベージュに直せたかと思います。
外で見るとより綺麗な色に。
外で見たほうがよりグレーっぽく見えます👀
このように簡単そうに思えますが意外と難しい、バージン毛からの初めてのヘアカラー。
お考え中の方はぜひラ・シュシュへ。
失敗してしまった時のお直しもおまかせください!
今回のお話も良かったら参考にしてくださいね!
では✋
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