亀有の外国人風ヘアカラーが得意な美容院  La chouchou (ラ・シュシュ)

黒染めは避けてもらいたい理由 亀有の美容師 木暮史明のブログ

夏休みが始まる7月下旬になると多くなるのが、

「明るめなアッシュベージュにしたい!」

と言う学生さん。

ただ、ここに問題が

大体、長期の休みの時のみヘアカラーする学生さんは黒染めの履歴あり!

な場合がかなりの割合になります。

ここで強く皆様にお伝えしたいのは、、

「軽い気持ちで黒染めするのやめてください(切実)」

という事。

真っ黒の色素が入った黒染め履歴がある髪を、透明感あるアッシュベージュに持っていくのはかなり難しいです。これはブリーチを使ってもなかなか難しい。結局深く入った黒染めの色素は抜いても抜いても取れません。赤から赤オレンジ、オレンジと抜けて大体このオレンジが限界になる場合が多いです。なので、黒染めの履歴のある髪の毛を透明感のあるベージュまで思っていくのは難しい。切れても良いという覚悟があっても、黄色までいく前にトロトロにとけてしまいます

そこで今日は

「黒染めした髪を明るめのアッシュ系にチェンジする!」

とういうテーマで解説していきます!

どこまでいけるかわかりませんがいってみます。

今回のお客様の履歴をご紹介しますと、

お客さん「もう、ずっと黒髪でいく!」

「いや、絶対そんなの無理!絶対気が変わるから。」

お客さん「もう絶対明るくしない!」

「わかりました、でも黒くしたらもう本当に明るくできませんからね!」

と、かなり濃いめに暗めにしたのが約半年前、

そして今、

お客さん「やっぱり明るくしたいな、、、」

「出たー!出た出た出た!だから言ったじゃないですかー!」

そう。染める時はもう明るくしないと思っても季節の変化、着る洋服の変化などで気が変わるんですよ。

注意点

以上のことを了承いただいて施述スタート!いけるところまで行ってみます。

まずは

ブリーチを入れたハイライトを入れて、黒染めの色素を削っていきます。

全体をブリーチしてしまうとムラとダメージがすごいので、染める量少なく、でも全体のイメージを明るく見せる狙いです。

この写真を見ると、一見退色して茶色ですが、黒染めしてあるとこれ以上明るくするの難しいです。

これを無視して普通に染めると根元明るく、毛先が暗いというバランスの悪いカッパのような仕上がりになりますのでご注意を!

よく

「黒染めしたけどもう半年以上前です。」

とか

「もう1年以上前です。」

からもう大丈夫だと思います的な感じで言われますが、黒染めした髪はその後どのくらい時間がたったかとか関係ありません。

黒染めの履歴がある髪はずっと黒染めした髪です。その辺もご注意を。たとえ1年前でも担当する美容師に伝えることお勧めします。

黒染めした所と、してない所で抜け方が全然違いますので根元はうすーく、毛先は多めに塗っていきます。

あれ?意外と明るくなってる(もう少しオレンジ止まりかと予想してましたが、、)」

時間をおいて一度流したら

アッシュブルーのお薬で全体を染めます。

(アッシュでくすませて、全体に残るオレンジ味を青みで押さえます。)

流して、仕上げるとこんな感じに⬇️

あれ???

普通に綺麗に染まっちゃいました

お客さん「めっちゃ綺麗!!」

僕「う、うん。意外とね

予測ではアッシュになりきれない結構赤みの残る茶色止まりで、黒染めしてるとこのくらいが限界です。

ってなる予定だったのですが

綺麗なアッシュベージュになりました

半年前に3レベルのこれ以上ないくらい黒いお薬で染めたのですが、結果としては今回は綺麗になおりました。

し・か・し

基本的に黒染めした髪をアッシュ系に戻すのは難しく、もう明るくしないと思っても気分は変わるので黒染めは控えましょう!

というお話。

「黒染めしても戻すの簡単じゃん!」

って思わないでくださいね。

こんな感じも良かったら参考にしてくださいね!

では✋