kigure blog, カラーの理論

外国人風アッシュカラーが白髪を染めながらだと難しくなる理由

簡単ネット予約はこちらから

外国人風のアッシュベージュのような色味に染めようとする場合、日本人の髪が元々多く持つ赤みを削ってあげてからベージュを重ねるというようなやり方が王道なのですが、

「根本の白髪も染めたい!」

という場合に

「根本は白髪染めで」 ってやり方になるとファッションカラーで作るベージュとは少し違った問題が発生します。

今回はそんなお話です。


 

友だち追加

ご予約、ヘアスタイルの質問、相談は木暮個人のライン@からでもお受けできます。

お気軽に登録お願いします。

簡単ネット予約はこちらから

👇


こんにちは木暮です。

うちのお店で1番売りのメニューはヘアカラーです。特にブリーチを使って赤みを削り、透明感のあるアッシュベージュのような色味に仕上げるやり方が最も需要が多いメニュー。

こちらの方もモデルさんではなくお客様なので実際、うちのお店で染めさせていただいてます。

やり方としてこんな感じで、、

👇

なぜブリーチをするかというと、日本人の元々持っている赤い色素がたくさん入った髪の毛にベージュを重ねてもベージュにならないから。

です。簡単にいうと赤みを削って黄色にして、そこにベージュを重ねると透け感が出るという事です。

そして今回のお話は、根本に無視できない(染めないわけにはいかない)白髪がある場合についてです。

白髪を染めながらという事になるとちょっと違いが出てきます。

カラー剤の違い

まず白髪染めのカラー剤とファッションカラー剤では何が違うのかについてから。

1番の違いは色の作り方。

白髪染めは白い髪を染めて、その隣にある黒い髪と同じ茶色にしなければならないわけです。白を茶色にして、黒も茶色にして馴染ませる。

なので濁ってます。白髪染めのカラー剤のカラーチャートを見るとわかるのですが、

レッド、オレンジ、ベージュ、青みのベージュなど色味はいろいろあるものの、基本的には茶色ベースなのがわかると思います。これは白髪に染めてこんな色になりますよ!という見本です。ブルー系やマット系などの寒色系もありますが基本すべての色味に赤みのブラウンが入ってます。赤みのブラウンが入ってないと白髪は染まらないからです。そして黒髪と白髪は混じり合ってますので黒髪を少し明るくした茶色と色味も合わせないといけないのでどうしてもブラウンベースにせざるおえないのです。

一方、ファッションカラーはというと、、、

こんな感じです。カラフルです。ブラウンがあまり入ってません。ファッションカラーはブラウンの上にのせる目的なのでブラウン味がいらないわけです。

上のチャートはメーカーの作ったチャートですが、実際に染めても、、

鮮やかです。

ラシュシュではダメージ、黒髪が伸びてきた時のコントラスト、それから2ヶ月後に色落ちしてきた時の金髪感を抑えるためのハイライトでブリーチを使ったやり方をおすすめしています。

根本に白髪がある場合、ハイライトとしてすくう白髪とすくわない白髪が出てきてしまいます。ハイライトとしてブリーチした白髪は上にファッションカラーを重ねても染まります。しかしブリーチしていない白髪は上からファッションカラーを重ねても染まりません。少しは染まりますがパッと見は普通に白いままです。

なので、どうするかというとブリーチでハイライトを入れて、流して、根本を白髪染めで染めるしかないわけです。

ブリーチしたのに白髪染めを使うとどうなるか?というと、、、、


こうなっちゅんですね。

赤みを取るためにブリーチしたのに、赤みを足しちゃう矛盾です。当然、すでに白髪が染めてある中間から毛先は透ける色味が出しやすくはなるのですが毎回根本は普通のブラウンっぽい仕上がりになってしまいます。

こちらのお客さんは毛先は透けるベージュ系ですが、根本は白髪を染めるような薬剤で塗ってますので若干ブラウン味を感じ、少し暗めになってます。

なので、同じように染めても白髪のある、なしで仕上がり。特に根本の赤み感に違いが出てきてしまうのは仕方のないところがあります。

さらに付け加えると根本白髪染めした髪が中間部に来た時、またブリーチで抜いてあげるのですが、

1度白髪染めした髪はブリーチが抜けにくい!

というまたデメリットもあります。

白髪の無い方でも 昔、暗くはしたけど、黒染めはしてない。でもなぜかブリーチしても色抜けが甘い!という方いらっしゃると思います。 原因はその昔した暗めのカラーの時に知らずに白髪染めの薬剤を使われた可能性が高かったりします。美容師的には失敗なく暗く仕上がる便利な薬だったりもするので。

話は戻りますが、

人によっては20代後半から30代前半でも結構白髪が多めの方もいらっしゃいます。そのくらいの世代の方だと絶対白髪を染めたいですよね?白髪染めたいし、色も透けるような外国人のような色味にしたい方もたくさんいらっしゃると思います。

で、

根本に赤みのブラウンを感じさせずに、アッシュ系のまま、しかも白髪も染められちゃう方法があります。

それは、、全体ブリーチ。

全体ブリーチすると髪がダメージするのでファッションカラーでも白髪が染まります。キューティクルを結構壊しますから。

ちょっと乱暴と思われるかもしれませんが白髪染めを使わずにファッションカラーで白髪を染める方法としてはそれしかないかなと思います。

こちらのお客さんは全体をブリーチして根本からファッションカラーです。 白髪も染まってますし、赤みのブラウンにもなってません。

あとは、、、

ビフォアで、

このくらいの白髪状況。若白髪です。

このくらい白髪があっても全体をブリーチしてしまえば、、


こんな薄い色でも白髪はしっかり染まります。

全体ブリーチするにも覚悟が必要です。そのあたりはこちらの記事を参考に。

👇

そもそも白髪を染める方はカラーのペース早いので問題ないと思いますが。

以上、白髪を染めながら透け感のあるヘアカラーにするのは結構難しいというお話でした。

お悩みの方はぜひご相談くださいませ!では✋


インスタ更新してます、ヘアカラーの参考に

木暮 史明のインスタグラム👇Instagram

人気の記事

fumiaki kigure
計算された"ゆるさ"で無造作なオシャレ感を演出。
あこがれの外国人風、アッシュベージュ系のカラーをダメージ最小限に表現していきます。"いつも理想の髪色にならない"そんな方はぜひ!

new style