トーンダウン
暗く染める事をトーンダウンさせると言ったりしますが、
「今日は暗くしてください。」
「かしこまりました。では暗めに染めていきましょうね。」
で、カウンセリング終われるほど簡単ではありません。
暗くするのも色々染め方があります。
一番失敗なく、高明度の人でも暗くできる染め方としては
・白髪染めで染める。
という方法があります。
白い髪を暗くするくらい濃い薬ですので安心、安全、失敗なく暗く染められます。
ホームカラーでやる方でも暗くしたい時は白髪染めで染めるのが確実に暗くなるやり方。
美容室で染めても白髪染めで暗くする事が多いかと思います。その時美容師は決して
「白髪染めのお薬で染めていきますね。」
とは教えてくれないと思いますけど。知らないうちに白髪染めの薬で染められる事あると思います。
安全に確実に暗くなる白髪染めのお薬ですが、問題点もございます。
1 抜けてくると赤みに触れやすい。
白髪染めのお薬はアッシュ系でもマット系でも必ず赤みが入ってます。
メラニン色素のない白髪を染めるために設定されているので赤みを入れてからのアッシュ系、赤みを入れてからのマット系に染まっていくわけです。難しいですかね?
黒髪をほんのり明るくしたような茶色に白い毛を染めなくてはならないので、本来日本人の髪にあるはずの赤みをベースにしながら色を表現しないと自然な茶色にならないからです。日本人の髪の毛の色素の話はこちらのブログも参考にしてみてください。
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http://hairsalon-la-chouchou.com/blog/post-559.html
2 思っているより色素が髪に残りやすい
白髪染めは白髪を染めるくらい濃い薬です。なので黒染めではなくても色素が残り、次回のカラーでまた明るくしたくなった時に明るくなりづらくなったりする事があります。中間から毛先が根元の方より暗めな初めてのお客さんが来店された時。僕は
「半年前くらいに黒染めしたり、暗めに染めたりしましたか?」
と聞きます。お客さんが
「ちょっと落ち着かせましたけど黒染めはしてません。」
と答えたら、半年前に白髪染めかなんかでカラーしたんだな。
と考えてます。
色が残るってそういう感じの事。
最近染めた根元から中間は明るくなるが、白髪染めが入った中間から毛先は明るくならない事態が起こりやすいのです。これはお客さん本人の自覚なく勝手に使われるところが難しいところですね。
そこで
僕がよくサロンワーク中でも提案するオススメのトーンダウンをご紹介します。
前置きが長かった💧
まずビフォアから
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なかなかの明るめカラーです。ハイライトを繰り返して入れているので抜けてきても良い感じ♫
こちらのお客様を暗めにヘアカラーしていきます。
今回は単純に1色染めで染めました。
そして
仕上がりになります。
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使ったカラー剤は
ファッションカラーの濃いめのグレー
暗いけどグレーっぽい感じ伝わりますでしょうか?
少しマットぽさも感じさせるグレー
こんなに暗めな仕上がりですが、濃いめのグレーで一時的に暗く見えるだけで自然と抜けていきます。
2ヶ月もしたら元の明るさになるでしょう。
抜けちゃう
と考えるより、
抜けるから次回にこの色素は影響しない
という考え方。
こういうグレー感は白髪染めで暗くした時には表現しづらい色味です。
暗くするだけでも奥が深いんですよ。
こんな感じも良かったら参考にしてくださいね!
では✋